在宅医療で培った医療資源を
外来診療に活かし
地域のかかりつけ医を目指す。

新宿ヒロクリニック院長 英 裕雄

#05 英裕雄氏「予後の改善を目指す、あきらめないがん緩和医療。」

新宿ヒロクリニックの英 裕雄院長は、「地域におけるかかりつけ医の役割とは、地域を健全にすること。健康な地域づくりを進めていくことだと考えています。ですから、疾病だけにとどまらず、患者さんを取り巻く社会問題にもアプローチせざるを得ないと思っています。」と語る。

在宅医療の延長線として外来診療を捉え、開業以来21年間、在宅医療で養ってきたノウハウやシステムを活かし、外来診療にも積極的に取り組んでいる。

(『ドクタージャーナル Vol.23』より 取材・構成:絹川康夫, 写真:安田知樹, デザイン:坂本諒)
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東京がんサポーティブケアクリニック

私たちは、特にがんの緩和医療にも力を入れています。

がんは日本人の死因第一位を占め、今後ますます増えてきます。がんの種類によって栄養指導も千差万別ですし、患者さんにもそれぞれ個別の対応が必要になってきます。

2015年に、元がん研究会有明病院、緩和治療科部長・緩和ケアセンター長の向山雄人医師に入職頂き、新宿ヒロクリニックでがん在宅医療とがん緩和ケア内科外来を行っていましたが、2016年8月より向山雄人医師を院長として、新たに医療法人社団三育会東京がんサポーティブケアクリニックを港区新橋に開設ました。

ここでは、がん緩和ケア内科外来と、新宿ヒロクリニックと連携して24時間365日対応のがん在宅医療を行っています。
一般的に、在宅でのがんの緩和ケアは、疼痛コントロールにより、自宅で穏やかに最後まで過ごすことをサポートするという看取りの在宅医療が多い。

しかし、向山雄人医師のがんの在宅緩和ケアは、予後を改善するあきらめない在宅緩和ケアという点で大きく際立っています。

病院から自宅に帰ってきたがん緩和ケアの患者さんを、時にはまた病院に戻すこともあります。そうして、がん患者さんの予後を改善します。
向山雄人医師は、がんの在宅緩和医療でも、諦めなかったら実効性のあることが数多くできる、ということを実証しています。

その人の人生を最後まで穏やかに過ごしてもらうためのがんの緩和医療と、患者さんの病態把握に力を入れて予後の改善を目指すがんの緩和医療が、お互いに補完、融合することで、より実効性の高いがんの緩和医療ができるのではないかと考えています。

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(続く)

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英裕雄
英 裕雄 (はなぶさ ひろお) 氏

医療法人三育会理事長、新宿ヒロクリニック院長。1986年慶応義塾大学商学部を卒業後、93年に千葉大学医学部を卒業する。96年に曙橋内科クリニックを開業し、2001年に新宿区西新宿に新宿ヒロクリニックを開業する。2015年に現在の新宿区大久保に新宿ヒロクリニックを移転、開業し、現在に至る。