リズム新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 院長  白濱龍太郎 氏
連載白濱龍太郎氏インタビュー:睡眠・呼吸器専門の第一線で活躍する専門医を擁し睡眠医療と在宅に取り組む。

#05 目指す医療を明確にし、クリニックの立ち位置を見失わずに努力することが大切です。

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「睡眠は、いろいろな病気の根底に関係していて、決して軽視できない。」と、白濱院長は睡眠医療の重要性を訴える。 しかし日本における睡眠医療は、専門医も少なく専門検査のできる医療機関も今だに少ないのが現状だ。 同クリニックは、在宅医療と睡眠医療に特化した検査と治療のできる専門クリニックとして2013年に新横浜駅に近接して開業した。 最大の特徴は、最新の専門検査体制を整えた設備と、第一線で活躍する睡眠・呼吸器の専門医を揃えた診療体制である。 同クリニックの運営モデルは、国内はもとより海外からも多くの関係者が視察に訪れている。 (『ドクタージャーナル Vol.13』より 取材・構成:絹川康夫, 写真:安田知樹, デザイン:坂本諒)

睡眠医療という明確な軸を打ち出す。

なんといっても睡眠医療という軸が明確にある点が当クリニックの強みだと思います。

睡眠に関して検査から診療まで一貫して行える専門診療所として、各専門科目のドクターが患者さんを診ています。

それは例えば、睡眠障害でも不眠症、ひいては精神疾患に関係しているような患者さんにはその方面の専門医が診断を行いますし、レム睡眠行動障害の患者さんには神経内科の専門医が連携病院でMRIを撮って最終的な診断を行い、睡眠時無呼吸症候群であれば呼吸器内科の専門医が診断を行うというように、総合的に診断と治療を行えるということです。

さらに言えば、この分野に特化して診療を行える施設がまだまだ少ないということも一つの強みと言えます。

大規模病院と、地域で患者さんを診ておられるかかりつけ医の先生方の中間に位置して、双方の患者さんのために機能しているのが当クリニックの役割だとも思っています。

クリニックは専門機能が集結した「場」

現在軌道に乗っているとはいえ、クリニック経営は常に一番の悩みです。医院経営も一般の企業経営と同じで、ただ漫然と適切なことをしているだけでは経営維持するのは難しいと思います。

大事なことは自分が目指す医療を明確にして、自分の施設の立ち位置を見失わずに努力することだと考えます。そのための医療体制や経営のシステム作りも必要だと思います。自分の欲が先に立つと医院経営は難しいでしょう。

睡眠医療は、いろいろな専門領域に関わってきますので、各専門医を揃えなければなりません。

私はリズム新横浜の設立にあたって、まず睡眠医療に専門特化することを目指し、趣旨に賛同し勤務して頂ける専門医の先生方、施設や機器、資金を集めました。専門医の先生方はそれぞれ大病院で重鎮の方々でして、この点は非常に感謝しています。

目標を定め、そのために人脈を駆使して所謂「ヒト、モノ、カネ」を集めて形にしてゆく。それが苦にならない、むしろそれが好きな性格が良かったのかもしれませんね。

例えば一人のパーフェクトなドクターが全ての患者さんを診るとなると、それだけで他に何もできないでしょう。勉強する時間とか、専門施設としての運営などに時間を割くことが難しくなります。

専門医でありながら、経営者でもあるバランスを考えて、あくまでも「場」を作ることを最初からの目標にしていました。その意味ではこのクリニックは、睡眠医療施設の一つの在り方、ケースだと思っています。

そのせいか、最近では国内に限らず海外からも当クリニックの見学に多数の方が来られています。

(続く)

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この記事の著者/編集者

白濱龍太郎
白濱龍太郎 リズム新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 院長 

リズム新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学病院、東京共済病院等での呼吸器専門外来、睡眠障害専門外来の臨床経験を生かし、睡眠専門クリニック院長、睡眠医療連携パス委員を歴任、千葉、静岡の総合病院内にて、睡眠センターを立ち上げる。 2013年、睡眠・呼吸の悩みを総合的に治療する医療機関、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルクリニックを設立。丸八研究センター所長として、睡眠環境の提案等も行う。『ビジネスマンの睡眠コントロール術』(幻冬舎)等著書、講演多数。

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白濱龍太郎氏インタビュー:睡眠・呼吸器専門の第一線で活躍する専門医を擁し睡眠医療と在宅に取り組む。

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