杉山産婦人科 院長  杉山力一 氏
連載杉山力一氏インタビュー:不妊ドックに力を入れる不妊治療専門医 

#04 杉山力一氏「任せることで、スタッフがそれぞれ責任感を持って行動するような組織が作れた」

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杉山産婦人科は、60年の歴史で培った経験と最先端医療を融合させ、生殖医療科(不妊治療/内視鏡手術)と産科婦人科(分娩)の機能を兼ね備えた国内屈指の産婦人科医院だ。 杉山力一院長は「ご妊娠/ご出産という人生最大のイベントに立ち会える幸せを改めて胸に刻み、「Every Patient here is a VIP(当院の患者様はすべてVIPです)」をモットーに皆様と夢を共感して参ります。」と語る。 生殖医療専門医、内視鏡技術認定医、培養士、産科専門医、麻酔専門医、小児科医、看護師、受付スタッフの全員が不妊治療に携わり、生殖医療科では休診なしでの診療を行っている。 (『ドクタージャーナル Vol.8』より 取材・構成:絹川康夫、写真:安田知樹、デザイン:坂本諒)

任せる事で人は育ちます

当院では、1階が不妊治療専用で、2階が産科専用のフロアーになっています。

これは不妊治療の患者さんがエレベーターホールを使わなくて済むようにとの配慮と、3階、4階の病棟に2階に産科の診察室をつなげ産科医のフロアー移動をスムーズにしたためです。他の産院とは違う発想かもしれません。

患者さんの検査や治療の移動のための動線を短くすることを最優先し、圧迫感をなくすために廊下も広く天井も高く設計してあります。

現在、全スタッフは約200名ですが、私は特にスタッフ教育やマネジメントのための会議などは行いません。

基本的には現場のスタッフと責任者に任せています。服装なども自由です。但し、「常に患者さんから親しまれ信頼される行動を取るように」と、これだけはスタッフ全員に常々言っています。

私が余計な口を出さない主義なので、現場のスタッフは逆に責任感が強くなり、お客さまからのクレームなども現場で解決している事が多いようです。自分たちの仕事に強いプライドを持って取組んでいることが見ていて感じられます。

自分がいなくても杉山産婦人科である事

私がこの医院を作った時の最大の目標は、「自分がいなくても杉山産婦人科である事」でした。院長である私がいなくても大丈夫な杉山産婦人科のブランドを作ると言う事です。

私にはトップでいることへの思いや有名願望は特にありません。むしろ医療以外の分野も含めていろいろな事がやりたいので、どんどん人に任せるようにしていますし、現場が判断したことは尊重するようにしています。

結果としてスタッフがそれぞれ責任感を持って行動するような組織が作れたと思っています。

医療経営の要因は一生懸命に仕事をすること

医療経営の成功の要因はと聞かれれば、一生懸命に仕事をすることだと答えます。

例えば、患者さんが来院できる時間に病院を開けていることです。つまり土曜日、日曜日も診療すれば患者さんは絶対に増えます。

患者さんの事を思えば診療時間もなるべく夜遅くまで受け付ける事だと思います。但し、スタッフの疲労も考えて、当院ではローテーションやシフトの調整では工夫しています。

日曜日の診療は確かに大変ですが、お産も体外受精もこちらで曜日は選べないのが我々のようなクリニックの特徴です。

しかし不妊クリニックによっては排卵日が日曜日なのに土曜日に卵子を取っているようなケースもあります。これは専門家から見て絶対に間違っています。

ですから患者さんには、不妊治療を受けるなら日曜日も受け付けてくれるクリニックを選びなさいと、これだけは患者さんに強く言います。このことも田中先生から教えられたことです。

(続く)

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この記事の著者/編集者

杉山力一
杉山力一 杉山産婦人科 院長 

医療法人社団杉四会 理事長 杉山産婦人科院長 平成6年東京医科大学卒業、平成10年北九州市のセントマザー産婦人科で6ヶ月間の研修を受ける、平成12年杉山レディスクリニック開院、平成19年産婦人科総合施設として杉山産婦人科開院、平成22年杉山産婦人科丸の内開院、平成30年1月杉山産婦人科新宿新病院開院予定。

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