地域医療の第一線で活躍するドクターから学ぶ、かかりつけ医養成集中講座

CONTENTS
講座内容

かかりつけ医のエキスパートの必須知識を各分野の専門家から網羅的に学ぶ。

  1. 1.

    日本の医療の現状と課題

    日本の医療の現状と課題を認識し、将来に向け、どの様な地域社会・どの様な医師が求められているかを学ぶ。

    新田國夫/Kunio Nitta

    新田國夫/Kunio Nitta

    日本在宅ケアアライアンス議長 一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会会長 医療法人社団つくし会 新田クリニック院長

    1944年岐阜県生まれ。1967年早稲田大学第一商学部卒業。1979年帝京大学医学部卒業、帝京大学医学部第一外科・救命救急センター勤務。1990年医療法人社団つくし会新田クリニック設立。主な著書/『生き方、逝き方ガイドブック 最期の暮らしと看取りを考える』(朝日福祉ガイドブック)2015年、『安心して自宅で死ぬための5つの準備』(主婦の友社)2012年、他

  2. 2.

    在宅医療・訪問診療・チーム医療の最前線

    現在行われている在宅医療、訪問診療、チーム医療の実例を知る。それぞれの職種がどんな役割分担をし、活動しているかを学ぶ。

    英裕雄/Hiro Hanabusa

    英裕雄/Hiroo Hanabusa

    医療法人社団三育会理事長 新宿ヒロクリニック院長

    医療法人三育会理事長、新宿ヒロクリニック院長。1986年慶応義塾大学商学部を卒業後、93年に千葉大学医学部を卒業する。96年に曙橋内科クリニックを開業し、2001年に新宿区西新宿に新宿ヒロクリニックを開業する。2015年に現在の新宿区大久保に新宿ヒロクリニックを移転、開業し、現在に至る。

  3. 3.

    かかりつけ医が目指すべき総合診療のありかた

    高齢者は多くの疾患を抱えており、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を中心に幅広い対応を要する。かかりつけ医は総合診療を目指す必要がある。

    伊藤眞一/Shinichi Ito

    伊藤眞一/Shinichi Ito

    伊藤内科小児科クリニック院長

    糖尿病治療に注力。「先端的な糖尿病治療」を掲げ、診療時には患者の心に寄り添った診療に努める。医学博士。東京医科歯科大学医学部卒業。同年同大学医学部第一内科学教室入局。80年東京都府中市に伊藤クリニックを開業。同時に武蔵野日赤病院で糖尿病専門外来と糖尿病教室を開始。93年から多摩総合医療センターで糖尿病教室で週1回糖尿病外来と糖尿病教室を担当。日本糖尿病学会評議員(功労学術評議員)。東京臨床糖尿病医会会長。西東京臨床糖尿病研究会監事を歴任。

  4. 4.

    認知症の診断治療BPSD

    地域で今最も課題となっている疾病の一つ、認知症。その認知症の診断治療BPSDへの対応などを学ぶ。

    北田志郎/Shiro Kitada<

    北田志郎/Shiro Kitada

    大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科 准教授

    医師。博士(医学・自治医科大学)。1991年東北大学医学部卒業後、東京都立豊島病院で内科系研修医。精神科医として7年勤務したのち、中国短期留学。帰国後漢方専門外来に従事。2003年よりあおぞら診療所副院長として在宅診療に従事。2007年より東京医科歯科大学臨床教授(現在に至る)。2013年4月より自治医科大学看護学部准教授。2018年より大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科准教授。日本精神神経学会専門医・指導医。日本東洋医学会専門医。日本プライマリケア連合学会認定医・指導医。

  5. 5.

    地域医療における癌の緩和ケア・ターミナルケア

    日本人の2人に1人が癌に罹患し、3人に1人が癌で亡くなる時代。地域医療における癌の緩和ケア、ターミナルケアを学ぶ。癌以外の疾患の緩和ケアも重要。

    向山雄人/Taketo Mukaiyama

    向山雄人/Taketo Mukaiyama

    医療法人社団三育会 東京がんサポーティブケアクリニック院長

    1981年、東海大学医学部を卒業後、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)がん研究センターリサーチフェロー、癌研究会附属病院癌化学療法センター臨床部医長、東京都立豊島病院腫瘍内科医長、がん研究会有明病院緩和ケアセンター長を経て、2016年8月より東京がんサポーティブケアクリニック院長を務める。

  6. 6.

    地域医療における免疫療法・遺伝子治療

    日本の医療が進歩する中で免疫療法や遺伝子治療など先端医療が行われるようになった。その知識や実際の治療について学び、地域医療に生かしていく。

    阿部博幸/Hiroyuki Abe

    阿部博幸/Hiroyuki Abe

    医療法人社団厚生会理事長

    医学博士。臨床内科専門医、労働衛生コンサルタント、日本シネアンジオ研究会名誉幹事、 Fellow of American College of Cardiology、Fellow of American College of Chest Physicians。1964年札幌医科大学卒業。 慶應義塾大学附属病院にてインターン終了後、米国留学。ハーネマン医科大学にてリサーチ・フェロー、ペンシルバニア大学フィラデルフィア小児病院および クリーブランド・クリニックにてクリニカル・フェロー修了。順天堂大学講師、日本大学助教授、スタンフォード大学客員教授、カリフォルニア大学客員教授、 杏林大学客員教授を経て、1988年、医療法人社団博心厚生会を設立し理事長を務める。

  7. 7.

    地域包括ケアの中核となるかかりつけ医とは

    地域の中で病診連携や医療福祉の連携はどのように行われているのかを学ぶ。介護保険制度や主治医の意見書などのシステムを学ぶ。

    西嶋公子/Kimiko Nishijima

    西嶋公子/Kimiko Nishijima

    医療法人社団公朋会 西嶋医院院長

    1970年に東京医科歯科大学を卒業後、国立小児病院、国立診療所神奈川病院での勤務を経て、1979年に西嶋病院を開院。診療の傍ら白血病のDNAに関わる酵素の研究を進め、博士号を取得。1989年に住民ボランティアグループ「暖家の会」を結成し、ケアセンター成瀬を開設。現在も理事長として運営に携わっている。2014年に“地域住民の健康を支える医師”として、第3回「日本医師会赤ひげ大賞」を受賞。

MESSAGE
主催者から皆様へのメッセージ

日本は世界に先駆けて未曾有の少子高齢化を迎え、あらゆるシステムを変革する必要に迫られている。 医療の進歩の結果、若年者の死亡は減少したが、80歳から84歳の年齢層では三分の一が要支援、要介護状態となると推定されている。 このような状況に対し、現在の医療関係者はどう対応しようとしているのか?

病院の医師は専門分化する中で特定の疾患しか見ようとしないし、地域の診療所医師は外来診療のみ行い地域の看取りに関わろうとしない結果、各地で検死率は上がる一方となっている。東京都の統計で在宅での死亡率は10%になっているが、孤独死、異状死が含まれており、家族に看取られて旅立つ例は決して多くはないのが現状である。

私は東京都町田市という郊外で診療所を開き40年になるが、認知症を発症した父の介護体験や訪問診療の経験から現在の高齢社会の将来を予測し、住民参加型の地域包括ケアを目指し町づくりを行ってきた。その経験から、今後の日本の地域医療は「かかりつけ医」を中核とし、病院、診療所、薬局、福祉、介護関係者、住民等が連携、協働するシステムをつくり、地域完結型を目指すしかないと考えるようになった。

しかし、本来のかかりつけ医には十分な事前研修が必要である。そこで、志ある医師を一流のかかりつけ医として養成する目的で今回次の様な講座を開催することとした。講師陣は地域医療の第一線で活躍している方々である。2日間の講習後には、一定期間の実践的な各診療所実習も計画している。

今後、地域医療への参画を考えている医師、現在既に活動中だが改めて総合的に学びたい診療所医師、地域包括ケア病棟に勤務されていて、地域とのつながりを学びたい方々を対象と考えている。

多くの先生方のご参加をお待ちしています。

医療法人社団公朋会 理事長 西嶋公子

SUMMARY
講座概要

かかりつけ医『養成集中講座』は新型コロナウィルスが落ち着いてから詳細を皆様にお伝えいたします。