西原先生連載

進化するがん医療と立ちはだかる制度の壁

― 2024年11月2日より順次公開 ―

ここ十数年で医療の技術は飛躍的に進歩しました。

現在、がん治療は「個別化医療」の時代に突入しています。検査によって患者一人ひとりの病態を詳しく把握し、最適な治療法を選択することができるようになりました。その結果、がんの生存率は年々向上しています。

しかし日本では、医療制度ががん医療の障壁となっているのをご存知でしょうか。検査、治療ともに、医療制度が足かせとなって、患者が自身にとって最適な医療を適切なタイミング・価格で受けられない状態になってしまっているのです。

本連載で取材するのは、慶應義塾大学の西原広史先生。長年がんの病理医として活躍された名医で、すべてのがん患者に適した医療を行うにおいて障壁となっている日本の医療制度を改善すべく活動されています。本連載の内容は、日本の医療制度の問題点について。

現在の医療制度にはどのような問題があり、どう解決していくべきなのか、西原先生が語ります。

<慶應義塾大学 がんゲノム医療センター>

ホームページ:https://genomics-unit.pro/

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