#01 待合ロビーの正面に大きく掲げている「患者さんの権利」が、私の医療の基本です 2021.02.24 小笠原一夫 氏 緩和ケア診療所・いっぽ 理事長 小笠原一夫 緩和ケア診療所・いっぽ理事長。医師:麻酔科医 専門:ペインクリニック、緩和ケア、在宅医療 群馬県在宅療養支援診療所連絡会会長、群馬大学医学部臨床教授、高崎地域緩和ケアネットワーク会長。1976年群馬大学医学部卒業。19…
#02 最初の頃は、ホスピスケアはなかなか理解されなかった。 2021.02.26 小笠原一夫 氏 緩和ケア診療所・いっぽ 理事長 病院から脱出した患者さんが駆け込んでくる 現在は、地域の連携病院と良好な関係の下で、多くの患者さんが病院からの紹介で来院されますが、最初の頃は、私がおこなっているホスピスケアは、病院や開業医、患者家族からもなかなか理解されませんでした。 初…
#03 主治医であれば患者さんの全てに寄り添える。それが開業した理由です。 2021.03.01 小笠原一夫 氏 緩和ケア診療所・いっぽ 理事長 麻酔科医は疼痛緩和以外では立ち入れない 病院で、他科の医師から依頼されるのは、麻酔科医として患者さんの痛みだけを取って欲しいということで、それ以外のことは拒絶されました。患者さんには手も口も出さない。ということです。 しかし、薬だけで治せる…
#04 緩和ケアは、末期がんの患者さんに限ったものではありません。 2021.03.03 小笠原一夫 氏 緩和ケア診療所・いっぽ 理事長 多くの病院医療者が緩和ケアを誤解している 私は、緩和ケアは特にがんの患者さんに限った治療ではないと公言しているのですが、来院される患者さんはがんの人が多く、結果的に緩和ケアを必要とされる末期がんの患者さんを多く診るようになりました。 多くの…
#05 ホスピスケアが目指すべき姿とは、患者の人権擁護をまず基礎に置くこと 2021.03.05 小笠原一夫 氏 緩和ケア診療所・いっぽ 理事長 ホスピスと緩和ケア ホスピスは、必ずしも末期がん患者を対象として生まれたものではなく、貧困、差別、孤独の中で死にゆく人に寄り添うものでした。これがホスピスの源流です。 がん患者を対象として見るようになったのは、20世紀中ごろになってからで、…