お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック 院長  銅冶英雄 氏
連載「患者自身の自立」を促す運動療法で 「機能リハビリ」に力を入れる整形外科医

#02 機能を完全に回復させるための〝リハビリ〟に力を入れる整形外科医を実践する。

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「患者に貢献し、その結果、社会にも貢献する。(※例えば、体の痛みにより就業が難しい状態の患者を根本治療する事により、職場復帰を助ける事=患者に貢献する。その結果、会社も助かる=社会に貢献する)」 そんな信念の下、院長として『医療法人社団色空会 お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック』を運営する銅冶英雄医師。 整形外科専門医・リハビリテーション専門医として、つねに「患者様にとって本当の意味で役に立つ医療とは何なのか?」を自問自答しているという同医師に、機能リハビリテーションクリニックの経営について聞いてみた。 (『ドクタージャーナル Vol.4』より 取材・構成:絹川康夫、写真:安田知樹、デザイン:坂本諒)

〝機能リハビリテーション〟という考え方

同クリニックの医院名には、『機能リハビリテーションクリニック』という名称が含まれている。この〝機能リハビリテーション〟というのは、どういうものなのであろうか。

銅冶院長:「当クリニックでは、一般整形外科として、骨や関節、あるいは神経や筋肉といった運動器の病気や怪我に対し、まずはレントゲンや骨塩定量機、迅速血液検査装置などを用いて、整形外科専門医が診療します(MRIが必要な場合は、近隣の提携医療機関で撮影可能)。

その上で、当クリニックの治療は、主に次の三つの柱から構成されています。

  1. 『運動療法』─運動療法を行うことによって、本来の関節や筋肉、靭帯などの動きを取り戻す。
  2. 『足と靴の外来』─「インソール」や「靴」を作製し、体の土台である〝足〟をしっかりと安定させる。
  3. 『栄養療法』─栄養療法により、関節や筋肉、靭帯などを作り出す元となる〝栄養〟や〝血流〟を改善し、〝組織〟を回復させる。

つまり当クリニックでは、たんに〝痛み〟を取るということだけではなく、本来あるべき機能を完全に〝回復〟することを最終目標とした治療を行います。

そして、この考え方(治療法)を総称して、当クリニックでは『機能リハビリテーション』と名付けました。もちろん、患者様の痛みを取るためには、対処療法としての投薬や手術といった治療も大切ですから、それらも行います。

ですが、それだけでは、投薬を止めたり、治療から時間が経ってしまうと痛みがぶり返したりするなど、根本的な解決にはならない場合が少なくありません。

そこで、私は整形外科専門医であると同時にリハビリテーション専門医として、機能を完全に回復させるための〝リハビリ〟に力を入れる整形外科医を実践することにしたのです。」

患者の〝自立〟のお手伝い

患者が治療を医師に委ねてしまう〝依存〟は、疾患の再発や慢性化、さらには悪化につながる。と考えている銅冶院長は、「カラダの痛みを治すのは、患者自身」だと言う。

銅冶院長:「『機能リハビリテーション』は、本来の運動機能を回復させ、患者様の〝自立〟をお手伝いするためのリハビリです。

その大きな特長は、運動療法や姿勢・動作指導を用いて『患者様が自分で治せる方法を一緒に探っていく』というもので、たとえば運動療法の場合、患者様の反応を見ながら、その方に最も適した運動方法を見つけていきます。

そして、(基本的に)患者様には、ご自宅や勤務先でその運動をしていただく、というやり方なので、当クリニックへの通院は月一回程度で済みます。

これは患者様にとって便利なことだとは思うのですが、その反面、患者様自信の努力が必要な方法でもあります。そのため、最初の問診時などに、患者様に『自分で治す』ということを、強く意識してもらえるように、説明します。

患者様が『医師に治してもらう』という考えを強く持っていますと、どんなにその方に適した運動療法や姿勢・動作指導を行っても、それを自宅で続けてもらえず、結果、効果が表れないということが多くあるのです。」

銅冶院長によると、同クリニックを訪れる患者の7~8割の患者が、症状が改善しているといい、これは患者が「自分で治したい」と考え、努力してくれた結果だという。

(続く)

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この記事の著者/編集者

銅冶英雄
銅冶英雄 お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック 院長 

医師、医学博士、米国公認足装具士、日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本リウマチ学会専門医。1994年日本医科大学卒業、千葉大学附属病院・成田赤十字病院・千葉リハビリテーションセンターなどで臨床研修、2001年米国ウイスコンシン医科大学留学、2005年国際腰椎学会学会賞受賞、2006年医学博士、2007年王立パース病院ベッドブルック脊椎ユニット留学、 2008年医療具で特許取得、2010年お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニックを開院。同クリニック院長。

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