知らないと損するクリニックの宣伝方法!ネット広告の種類や仕組み
連載:人気クリニック経営者・蓮池林太郎のネット集患テクニック
2021.08.23
新宿で高い人気を誇る「信頼と実績」のクリニックを経営するカリスマ院長が、自らの実体験をもとにクリニック経営のノウハウをご紹介。クリニックを開業するにあたって重要な立地選び、ネット広告、接遇マナー、採用・教育など、今の時代に即した経営戦略をお伝えします。
ネット広告とは、その名の通りインターネット上で打ち出す広告のことです。ネットで情報を探すのが当たり前になった現在、その勢いはテレビCMを上回ります。業種を問わず多くの企業で用いられているように、クリニック経営においても重要な集患ツールです。
そこで今回のコラムではネット広告の活用方法を分かりやすくご紹介します。ネット広告は難しいと思われがちですが、実は意外と簡単に運用できるので、ぜひ集患に役立ててください。
集患にネット広告が必要な理由
医療法で厳格な広告規制がかけられていることもあり、クリニックの経営者はネット広告の運用に消極的な方が多いです。しかし、広告の内容や活用方法に気をつければ、法の範囲内で十分に効果を出すことができます。
また、ネット広告を出しているクリニックが少ないということは、競合に埋もれる心配が少ないということです。つまり、今のうちに運用を始めることで競合クリニックと差別化を図ることができ、効果的に宣伝できることを意味します。
新型コロナウイルスの流行を機に多くの業界でデジタル化が起こったこともあり、クリニックがネット広告を当たり前に運用する時代もそう遠くないでしょう。早くから運用を始め、できるだけ大きな効果を得ることが重要です。
ネット広告の種類
ネット広告にはいくつか種類があります。ウェブ広告やオンライン広告のことではありません。これらは呼び方が違うだけで、本質的にはネット広告と同じものです。
そうではなく、表示のされ方や見た目、掲載される媒体などによって分類されたものを指します。以下は代表的な7種類のネット広告です。
- 検索連動型広告(リスティング広告)
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
- アフィリエイト広告
- メール広告
- アドネットワーク広告
この中でも、特にクリニックと相性が良いのは検索連動型広告、通称リスティング広告です。よってこの記事では、検索連動型広告について詳しく説明していきます。
検索連動型広告(リスティング広告)とは
検索連動型広告は字面が示す通り、検索した内容に関連する広告が表示される仕組みになっています。たとえば地名や科目名で検索をかけた際に、該当するクリニックのホームページが検索結果一覧の上位に表示されるという具合です。
検索連動型広告のメリットはここにあります。ネット検索をする時は、検索内容に関する何らかの疑問や要望を持っている場合がほとんどです。つまり、関連するキーワードで検索をかけた時点で、それに対するニーズは高いと言えます。見込みが高いユーザーに対して宣伝できるため、クリック率が高く効果が出やすいのです。
加えて、クリックされるまでは広告費用が発生しない成果型課金なので、低コストで始められるというのも魅力の一つでしょう。広告費用を抑えたい方や、まずは少額で始めてみたいという方には特におすすめです。
業者に依頼する場合と自分で運用する場合の違い
では、実際にネット広告を運用するにはどうしたら良いのでしょうか。
多くの場合、業者に運用を依頼する傾向にあります。ですが、予算が潤沢にあるのならともかく、そうでない場合はまず自分で運用してみた方が良いと思います。なぜなら、広告会社を通すことで初期費用や運用手数料などの余計な支出が発生するからです。しかも、大多数の業者は利益を出すために10~20万円の最低運用費を定めてあることもあり、少額の予算では始められない場合もあります。
一方、自分で運用する場合のデメリットは多少の手間がかかる程度です。アカウントの登録や広告の設定を自分でする必要はありますが、分かりやすい管理画面なので普段からパソコンを使っている方であれば大した手間ではないでしょう。
なかには、上手く運用できないかもしれないと不安な方もいるかもしれませんが、広告の表示数やクリック数などを随時確認できるので心配はいりません。実際の反響を見ながら広告をカスタマイズしていくことで、素人でもしっかり効果を出すことができます。
実を言うと、検索連動型広告は他のネット広告に比べて格段に運用が簡単です。ここだけの話、広告会社に依頼した場合にOJTも兼ねて新人が担当に付けられることもあるほど。ですから、自分で運用することに自信が無い方や、事務作業等にあまり時間をかけたくない方でも手を付けやすいのです。それでも業者に運用を任せたいという方もいますが、ネット広告の概要や運用方法を知っておいて損はありません。
広告を作成するうえで気をつけるべきこと
自分でネット広告を運用する場合、広告文の作成も行わなければいけません。その際、注意すべきことがいくつかあるので、ここでご紹介します。
まず、医療法に触れるような内容は記載しないように注意しましょう。クリニック名や住所、アクセス方法、診療科目、診療日時、予約などに関する基本的な情報のみ掲載可能です。「地域の信頼度No.1」といった他院と比較するような文は載せられません。
また、広告の遷移先を何にするかも重要です。広告をクリックした際にどのウェブページへ遷移させるかによって、見込み患者さまの来院が左右されます。せっかくクリックされても、すぐに離脱されて来院に繋がらなければ、費用をかけてまでネット広告を出す意味はありません。
適切なウェブページを作成して離脱する確率をどれだけ下げられるかが集患において大切になります。遷移先は必ずしもホームページのトップページである必要はありません。広告文の内容に合わせて、最適な遷移先を選びましょう。
ネット広告で効率よく集患
今回はネット広告の種類や特徴、気をつけるべきことについてまとめてきました。この記事を読んで、実際に広告運用をしてみたいと思った方は、こちらのGoogle広告サイトの「今すぐ開始」ボタンから始めてみてください。
ちなみに、他の媒体ではなくGoogleをおすすめするのは、Googleが国内シェアNo.1の検索エンジンだからです。そのうえ使い勝手も良く、サービス内容も安定しています。特にこだわりがないのであれば、まずはGoogleで検索連動型広告を出すのがおすすめです。ぜひ上手く集患に活用いただければと思います。
また、第3回の連載記事から今回の第6回までの内容は、私の著書にも収録されており、より詳しく実践できる形になっています。ご興味のある方はぜひこちらも併せてお読みいただけると幸いです。
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