#01 医療だけでは解決できないこと、不十分なことがあります。 2019.08.19 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 98名の小児がんの子供達を看取った辛い経験 私は大学を卒業後、国立小児病院血液科に研修医として入り、そこで多くの小児がんの子供を受け持ちました。 無給で5年間勤務しましたが、当時うけもった100名の患者のうち98名は亡くなりました。 小児が…
#02 地域のかかりつけ医として街づくりに取り組む 2019.08.23 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 地域包括ケアの先駆け、住民参加型のボランティアグループ「暖家の会」 平成元年に、地域ボランティアグループ「暖家の会」を設立しました。 「暖家の会」の名称には、暖かい家庭で最後まで暮らしたいという意味と、生かされていることへの感謝(ドイツ語の…
#03 地域のオピニオンリーダーとして医師の立場をフルに活用 2019.08.26 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 「共に支え合い共に生きる」ケアセンター成瀬の開設 その後、平成5年から平成8年のセンター開設まで、「センター建設促進住民の会」という住民組織が1000名以上の参加で準備し、「ケアセンター成瀬」はオープンしました。私は「センター建設促進住民の…
#04 公的保険制度に風穴を開ける 2019.08.28 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 平成18年の介護保険制度見直しで、悪性腫瘍の第二号被保険者への介護保険適用を実現させる 平成16年と平成17年に、厚生労働省から介護保険制度の中の、ターミナル・ケアにかかわる分野の見直しのためのヒアリングに呼ばれました。 その時に私が強く訴…
#05 本人だけでなく周囲の人も納得のいくターミナル・ケア 2019.08.30 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 ターミナル・ケア(死生観)の恩師 キューブラー・ロス博士との出会い 平成2年のアメリカのホスピスツアーでは、ターミナル・ケアの先駆者であり、世界で最初に命を看取るケアを訴えたエリザベス・キューブラー・ロス博士にお会いする機会を得ました。ご自…
#06 術後のQOLを高めるためのがんの免疫療法 2019.09.02 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 「第4のがん治療」多価樹状細胞ワクチン免疫療法に取り組む 平成29年から、がんの患者さんに対して、標準治療と併用して「多価樹状細胞ワクチン」という免疫療法に取り組んでいます。 私は30年以上に及ぶ外来診療で、多くの患者さんのがんを見つけて、…
#07 かかりつけ医の役割とは、患者さんにとっての最初の重要なゲート 2019.09.04 西嶋 公子 氏 医療法人公朋会 理事長 今の日本で介護を経験させることの大切さ 介護は、若い人にも経験させることが大切だと考えています。 私は在宅で療養する方がいらした時に、必ずお孫さんなどの若い人も含めて家族会議を開いてもらい、それぞれが役割を持ってくださいと申し上げています。…