#03 ジオターゲティング配信方法に関して
2020.10.19
1.前回のおさらい
前回記事では、位置情報ターゲティング(ジオターゲティング)の仕組みや来院計測についてお話をさせて頂きました。今回は「実際に位置情報を利用してどのように広告配信に活用していくのか?」についてお話しさせて頂きます。
2.位置情報ターゲティングを利用した広告配信方法に関して
実際に位置情報を利用して広告配信をする際には位置情報のマッピング作業を行います。
マッピング作業とは、どの地点の位置情報を利用(取得)するかを指定する作業です。
上記の図の通り、マップにピンを指しそこを起点して半径〇〇mのような形で設定するイメージです。
また位置情報にプラスして下記のようなユーザー属性の掛け合わせも可能となっています。
治療毎に患者様の性別や年齢に傾向がある際は更なる絞り込みも技術的に可能になっています。
以上のような配信設定を活用し、クリニック業界では大きく以下2点の配信設定が多くなっています。
- 近隣居住者ターゲティング
- 特定住所指定ターゲティング
それぞれの指定背景や具体的な指定方法を次の章より説明させて頂きます。
3.近隣居住者ターゲティング
クリニック様含め実際に店舗を構えている業界は、エリアマーケティングの概念はマーケティング上で重要な要素と思われます。
位置情報でも同様の考えにてWEB広告を利用しているクリニック様は多く、
ポスティング広告や電柱・看板広告を出稿している、所謂商圏エリアを指定するクリニック様が多いです。
近隣居住者への配信の狙いとしては、以下3点などが多くなっております。
- ポスティング広告や電柱・看板広告の補完(オンライン+オフライン)
- 電柱広告等すでに出稿が埋まっているスポットの補完
- コロナ禍以降の外出機会の減ったユーザーへのアプローチ
上記のようにオフライン・オンラインを上手く組み合わせながら近隣の患者様へ機会損失が無いよう広告をお届けしています。
4.特定住所指定ターゲティング
次に下記の図のような特定の住所を指定したターゲティング方法となります。
特定住所指定の配信の特徴としては、以下などが挙げられます。
- 特定の住所を半径50m~から指定可能。(上限無し)
- 特定の地点の特徴に合わせたユーザーへ配信が可能
例えば学校などを指定すれば学生へアプローチする事が可能であり、ディーラーなどを指定すれば車を購入しそうなユーザーへ配信する事が可能となります。
上記のように位置情報を活用すれば、カスタマイズはいくれでも可能であり、特定の場所に訪れている人の特徴を捉えながら、自院の広告を出稿する事が可能となります。
5.来院計測に関して
前回記事でもお話しした来院計測に関しても、もう少し深堀りしてみたいと思います。
上記の章でお話ししたターゲティング毎に来院計測をする事も可能になっています。
- 近隣居住者ターゲティング
- 特定住所指定ターゲティング
上記それぞれの来院計測数値などを月別で比較し毎月どれだけユーザーが来院したか可視化する事が可能です。
また来院計測時に以下2点を組み合わせし、クリニック様独自の”来院計測定義”を作る事が可能です。
- 半径指定:自院の形に合わせてのポリゴン計測または、半径15m~計測地点の設定が可能
- 滞在時間指定:10分単位で下限、上限共に滞在時間の設定が可能
施術の平均時間を滞在時間に指定すれば通りすがりのユーザーなどを除外したりする事が可能な為、より精度の高い来院計測をする事が可能になっています。
また実際の配信の際には、下記のようなレポートもご提出しています。
実際の来院者がどこの市区町村から来院されているか?の可視化も位置情報を利用すれば可能となっています。
次回の広告配信時への活用やオフライン広告のポスティングエリアの見直しや追加等様々な点でレポートをご活用頂いています。
6.配信事例
上記の配信手法によりCliNearでは大手クリニック様含め約200院様ほどの配信実績がございます。
数年間継続でご出稿頂くクリニック様や新規開院時に必ずご出稿頂くクリニック様など様々なクリニック様にご利用頂いております。
特に継続してご出稿頂く場合、月毎の来店計測数値の比較が可能な為、その月の課題点を改善しながらクリニック様への集客数を増やしていけるようご協力させて頂いております。
実績も複数ございます為、ぜひCliNearをご活用頂けますと幸いです。
次回はジオターゲティング以外のクリニック業界向けの配信方法をご説明させて頂きます。
森口敦 ドクタージャーナル東大生チーム・コーチ兼メンター