#01 慢性期医療は、かかりつけ医として長い間、患者さんと関わっていく医療 2021.12.09 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 あくまでも、かかりつけ医でありたい。と思っています。 私は子どもの頃から医師になるつもりはありませんでした。父の強い勧めで半ば強制的に医学部を目指すこととなりました。 でも今では、父が言った通り、こんなに生きがいがあって、楽しくて、人とつな…
#02 慢性期医療にこそチーム医療の原点がある 2021.12.16 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 亡くなるからこそ、しっかりケアするのです。 慢性期医療では、患者さんが生きている時から、最期のゴールを考えた治療がスタートします。私たちの理念である、慢性期医療のハッピーエンドにも繋がりますが、患者さんの生き様を知っているから、死に方も一緒…
#03 認知症の人達に関わることは、本当にやりがいがあり、とても楽しいこと 2021.12.23 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 当時は認知症の患者さんに対して、どうしたら良いのか分からなかった。 内田病院に勤務した当初、私は最初から認知症の専門医ではなく、内分泌や糖尿病が専門でした。 認知症に取り組むようになった理由は、ここに認知症の患者さんが大勢おられたからです。…
#04 患者さんと同じくらい全ての職員も大切にしたい 2021.12.30 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 患者さんのために何ができるかが、病院マネジメントだと思っています。 当時の医療現場には、看護やケアなど個々に良いリソースは沢山あったのですが、機能的な連携ができていませんでした。ですから、やるべきこと、やれることが沢山あって、しかもやればや…
#05 『沼田市認知症にやさしい地域づくりネットワーク』の設立に尽力 2022.01.13 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 ― 沼田市では多くの市民の協力を得て、平成17年に「認知症にやさしい地域づくりネットワーク」をスタートさせ、高齢者への日常生活におけるさりげない見守りや所在が不明となった人をすみやかに発見・保護し、その後の生活を側面的に支援していく地域づく…
#06 『ハッピーエンド・オブ・ライフ』に、私たちは決意を込めています 2022.01.20 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 「認知症科」の創設を提案する 2年ほど前になりますが、「認知症科」の創設を提案しました。現在と違いまだ認知症加算が付いていない頃です。それまでの認知症診療は、報酬ではなく志のある医師達によって取り組まれてきたように思います。 認知症は、神経…
#07 自宅や、施設、病院でも、『ハッピーエンド・オブ・ライフ』が送れる街を作りたい。 2022.01.27 田中志子 氏 群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長 グリーフケアは慢性期医療の醍醐味です 急性期医療と違い慢性期医療の私たちはグリーフケアが得意です。 グリーフケアとは、患者さんが生きている時からスタートすると考えています。その人の生きている時の人柄や人となりを知らなければ、亡くなった時に一…