【最新】病院やクリニックのホームページにおける集患のためのSEO対策
連載:人気クリニック経営者・蓮池林太郎のネット集患テクニック
2021.05.24
新宿で高い人気を誇る「信頼と実績」のクリニックを経営するカリスマ院長が、自らの実体験をもとにクリニック経営のノウハウをご紹介。クリニックを開業するにあたって重要な立地選び、ネット広告、接遇マナー、採用・教育など、今の時代に即した経営戦略をお伝えします。
スマートフォンが普及した現在、飲食店などと同様にクリニックも来院前にネット検索されるようになりました。そのため、インターネットでの集患に力を入れるクリニックが増えてきています。しかし、どこから手を付けていいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、これまでネット集患を実践してきた経験をもとに、時代に適したホームページでの集患方法をお伝えしていきます。
なぜホームページが重要なのか
患者さまが来院前に行う「病院探し」の段階において重視されるのがホームページです。内装が綺麗か、どういう医師がいるのか、駐車場はあるか……。患者さまはこういった細かい情報まで求めています。既に知っているクリニックであっても、診療時間や休診日を調べようとネット検索する方も少なくありません。ですから、患者さまに見つけてもらいやすく、求める情報がまとまったホームページを作ることが重要なのです。
ちなみに、情報がまとまっているということは、患者さまからのお問い合わせが減るということでもあります。ホームページがない、または見づらい場合などは電話等でさまざまな問い合わせを受けやすいです。しかし、ホームページに必要な情報を分かりやすくまとめることによって、患者さまの疑問点を解消できるようになります。するとお問い合わせの数も減少するので、対応するスタッフが本来やるべき重要な業務にのみ集中できるようになり、業務効率化にも繋がるでしょう。
それだけではありません。充実したホームページは競合が開院する確率を下げることができます。きちんとしたホームページがあることで、ネット集患に力を入れているクリニックであることが伝わるからです。集患力の高いクリニックが競合となる場所に、好んで開業する医師はいないでしょう。このような点から、ホームページはクリニック経営において重要なツールであることが分かります。
集患に繋がるホームページの構成
ホームページはただ作れば良いというものではありません。患者さまの求める情報が分かりやすくまとまっていることはもちろん、患者さまに見つけてもらいやすいホームページ作りが大切になります。
ホームページとはネット上における建物のようなものです。そして周りには大小さまざまな建物があります。現実世界でも、ただ建物を建てただけでは知り合いくらいしか訪ねて来ないでしょう。ホームページも同じで、ただ作っただけでは他のウェブサイトに埋もれてしまい、なかなか見てもらうことができないのです。そのため、訪問してもらえるように目立たせることや、内部を見やすくする工夫が必要になります。
見込み患者さまを呼び込むキーワード選び
患者さまがクリニックを調べる時、どのようなキーワードで検索すると思いますか?
いくつか候補はありますが、特に多いのは「地域名」と「科目名」です。たとえば私の経営するクリニックのホームページに辿り着く方は「新宿 内科」、「新宿 泌尿器科」といったキーワードで検索する傾向にあります。一般的にGoogleなどの検索エンジンでは、検索キーワードとタイトルが一致しているウェブサイトが上位表示されやすいといわれています。
ですから、数ある競合の中から選んでいただくためにも、ホームページのタイトルにはクリニックの名前だけでなく、自院のある地域名(市区町村名・駅名)と科目名を入れるのがおすすめです。開業前であれば、そもそもクリニック名自体に地域名や科目名を入れるのも良いでしょう。
スマートフォンでの見え方を意識する
地域差や患者さまの年齢による差はありますが、約8割の患者さまがネット検索をする際にスマートフォンを使用しています。そのため、スマートフォンの画面にどう表示されるかまで気を配る必要があるのです。
既にGoogleなどの検索エンジンではスマートフォンでの表示にも対応しているかを表す「モバイルフレンドリー」という基準が採用されています。SEO対策(検索エンジン最適化=上位表示させるための工夫)をするうえでも重要な要素です。スマートフォンユーザーにとって見やすく使いやすいものが上位表示されやすくなっています。
自院のホームページがまだスマートフォンに対応していないのであれば、できるだけ早めに対応させることをおすすめします。ちなみに、スマートフォンに対応していないホームページというのは5年以上前に作られたものであることが多いです。また、スマートフォンに対応しているホームページであったとしても、定期的にリニューアルして、より患者さまに選ばれるホームページであり続ける必要があります。
自院のホームページを上位表示させるには
スマートフォンは画面が小さいため、一度に表示できる情報量が限られています。それは検索結果一覧も同じです。そのため、キーワード検索をかけた際に上位表示されているクリニックのホームページにばかり患者さまが集中しやすい傾向にあります。
キーワードによっても異なりますが、仮に検索結果1位に表示されているホームページのクリック率が20%だとすると、2位は10%、3位7%、4位5%、5位3%、6位2%、7位~10位1%前後となります。10位というのもかなり上位の方ではありますが、それでも1位と比べると20倍もクリック率が違うというのは驚きです。このことからも、検索結果のより上位に表示されることが大切だと分かります。では、どうすれば良いのでしょうか。
上位表示の基準は完全に公開されているわけではないものの、いくつかよく知られているものがあるので、ここでは代表的な基準3つを簡単にご紹介します。
なお、Googleなどの検索エンジンは日々最適化をしているので、今後基準が変わる可能性は大いにあります。最新の情報についてはご自身でお調べください。
※記事内容は2021年5月の情報です
①外部サイトにリンクを貼ってもらう
外部のウェブサイトで紹介されているホームページは、それだけ価値が高いものだと認識されます。リンクを貼ってもらうウェブサイトが、該当する分野において権威性の高いウェブサイトであるほど価値が高いです。クリニックのホームページであれば、このサイト(ドクタージャーナル)を始め、学会や医師会、製薬会社などの医療系ウェブサイトに自院のホームページのリンクを掲載してもらうと上位表示しやすい傾向にあります。
②オリジナリティの高い文章
ホームページを作る際、他のウェブサイトの情報を参考にすることもあるかもしれません。ですが、それをそのまま流用するのはNGです。既存の文章との類似性が高いと質の悪いコピーコンテンツと判断されてしまい、ホームページ全体の評価を下げてしまいます。クリニックのコンセプトや医師紹介などを入れることで、オリジナリティの高いホームページ作りをしてください。
③ドメイン(URL)の工夫
新しくできた企業よりも老舗企業の方が社会的に信用されやすいように、ホームページについても古いほど信用が高まります。ですから、もしホームページを新しくしたいという場合でもドメインはそのまま使い続けると良いでしょう。
開業時、新規でホームページを制作する際は、この信用部分についてはじっくり積み重ねていくしかありません。ですが、新規作成するからこそできることもあります。それは、ドメインに地域名や科目名を入れるということです。先ほども述べた通り、クリニックは地域名や科目名で検索されることが多いので、ドメインにもそれらを入れておくことで、わずかですが上位表示に有利になります。
集患に役立つホームページ作り
今回はホームページや初歩的なSEO対策について説明してきました。今の時代は、確実にインターネットの力が強まってきています。なかでもホームページはクリニックの顔とも言える大事なツールです。きちんとしたホームページを持たないことによる損失は大きいので、ぜひこの記事を参考にしながら集患に上手くご活用いただければと思います。
ネット集患やクリニックのSEO対策についてもっと詳しく知りたいという方は、個別相談も無償で行っているのでお気軽にお問い合わせください。一人の経営者として、また医療専門のコンサルタントとして、何か皆さまのお役に立てれば幸いです。
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