#04 ジオターゲティング以外の配信方法に関して

街のクリニックにとって「どうやって、患者さんにクリニックにきてもらうか」ということは重要な経営課題だ。 本連載ではネット広告をリードするサイバーエージェントより生まれたMicroAd(マイクロアド)にて位置情報データを利用したクリニック特化型広告サービスCliNearの事業責任者を務める甲斐雄太さんにマーケティングの基本知識について伺った。(全4回)

1.前回のおさらい

前回記事では、位置情報ターゲティング(ジオターゲティング)の具体的な配信方法についてお話をさせて頂きました。今回はその他にも可能な配信手法に関してお話しさせて頂きます。

#03 ジオターゲティング配信方法に関して

2.その他の配信手法に関して

第1回第2回記事でご説明させて頂いたバナー広告ですが、前回まで「位置情報」中心にお話しさせて頂きましたが、実はその他にも色々な配信手法が存在しています。

#01 マーケティング宣伝方法について
#02 位置情報ターゲティングについて

様々なデータを用いたターゲッティング

上記図のように様々なデータを用いることによりパーソナルデータの類推が可能となっており、「位置情報」に関してはGPS等から取得したリアルな地理情報を基に配信を行っています。

一番利用されている配信手法に「リターゲティング」というものがあります。皆さまも実感される機会があるかもしれませんが、一度広告を押した後、またその広告が度々現れる現象は無いでしょうか?実はこれは先ほどの「リターゲティング」という技術を活用しています。広告クリックしたユーザーのCookie情報を基に再度そのユーザーへ配信を行うという技術です。

この「リターゲティング」を応用すれば、CliNearで一度広告クリックしたユーザーへ再度広告でアプローチする事が技術的に可能になっています。「リターゲティング」の最大の目的は同じ広告でアプローチ(業界的にはフリークエンシーと呼んだりしています)する事により認知並びに購買(来院)意欲の向上を目的としています。

以上のように「位置情報」以外の広告配信手法と組み合わせて、顕在層や潜在層のユーザーへ適切にアプローチする事が可能となっています。

3.第三者データ配信に関して

次に第三者データを活用した広告配信というものがあります。3rd Party Dataとも呼ばれていますが、外部のデータを利用した広告配信手法です。

マイクロアドでは現在150社以上の企業様やメディア様と提携しており、その保有データを利用したターゲティングが可能となっています。

位置情報だけではなく、法人データ(IPアドレス・名刺等)や購買データ(カード決済データ・店舗情報等)、専門メディアデータ、キャリアデータ、医療系データなど非常に多種多様なデータを保有しています。

その中から、企業様ごとに親和性の高いデータおよびその活用法を弊社から都度ご提案させて頂いており、CliNearに関しては、特に位置情報をメインにクリニック業界向けに商品設計したイメージとなります。

4.医療系向けデータ配信に関して

CliNearと同様にそれぞれの業界毎に広告商品を展開しており、その中に製薬業界向けの「IASO」という商品があります。

IASOでは製薬業界でリリースされている様々な商品毎向けにセグメントを準備しています。

オーラルケア商品向けセグメント例

例えばオーラルケア用品向けだと上の図のようなセグメントとなります。こちらは製薬業界用に作成したセグメントですが、デンタルクリニック様であれば十分利用可能なデータです。

その他にも生活習慣にフォーカスしたような配信も可能となっています。

生活習慣にフォーカスした配信例

上記に関しては、弊社が保有している様々なデータを利用して各項目を推定しています。こちらもクリニック業界でも十分に利用可能なデータだと思われます。

以上のように「位置情報」以外のデータでも様々なデータ利用が可能となっています。CliNearでは「位置情報」をメインとしておりますが、以下のように様々な配信方法を組み合わせながら配信しているクリニック様が多数いらっしゃいます。

  1. 位置情報のみ
  2. 位置情報 + リターゲティング
  3. 位置情報 + リターゲティング + 第三者データ配信

広告配信を継続して実施してきた際に、位置情報以外のデータを追加したりなどタイミングは様々ですが、その点もタイミング毎にどの広告配信手法が合うかや、どのデータ配信を追加したら良いか?などの点は適宜ご提案させて頂いています。

今回オーラルケアセグメントや生活習慣セグメントを一例としてご紹介させて頂きましたが、それ以外にも利用可能な医療系データを保有している為、ご要望に応じてデータセグメントのご提案をさせて頂いております。

ご相談頂ければ、最適な広告配信プランをご提案させて頂きます。ぜひ一度CliNearをご実施頂けますと幸いです。

株式会社マイクロアドの基本情報

この記事の著者/編集者

甲斐雄太 株式会社マイクロアド 営業本部 戦略営業局 局長 

1989年生まれ。2012年外資系IT企業へ新卒入社。2015年に現在のマイクロアドへ入社。
SSP事業部・DSP事業部を経て福岡営業所へ異動。2018年福岡営業所長を経て2020年戦略営業局局長へ就任。CliNearの事業責任者も兼務。

この連載について

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遺伝子専門医でもある熊川先生は、難聴のリスク遺伝子を特定する研究にも携わられてきました。信州大学との共同研究を経て、現在では高い精度で予後を推定できるようになっています。 将来を見据えたライフスタイルの設計のために。本連載最終記事となる今回は熊川先生の経緯や過去の症例を伺いながら、難聴の遺伝子検査について取り上げます。