在宅ホスピス 山崎章郎

在宅のホスピス緩和ケアで、 安心して看取りができる地域づくりを目指す

著書の『病院で死ぬということ』は、日本におけるホスピス運動を語るうえでは欠かせない名著です。在宅医療に携わる医師の中には、この本から影響を受けたという医師も多くいます。

山崎章郎氏は、南極調査船の船医として乗船していた時に読んだ、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』から大きな触発を受け、当時の病院で行われていた終末期医療に対し、死にゆく人に向けた本当のケアとは何かと疑問を持ちました。そして、当時は終末期がん患者にも例外なく行われていた蘇生術を止めることと、タブーとされていた癌の告知を行うことに踏み切ります。

「最期まで自分らしく生きることを可能にするのが緩和ケアです。」と語る山崎氏の、在宅ホスピス緩和ケアにたどり着くまでの軌跡と、氏が目指している「安心して看取りができる地域づくり」について語っていただきました。

ターニングポイントになったキューブラー・ロス『死ぬ瞬間』との出会い

2023.05.19

亡くなるまでの全プロセスに関わることが本来の「看取り」

2023.05.26

最期まで自分らしく生きることを可能にするのが緩和ケア

2023.06.02

アカウント登録

最新記事・ニュース

more

遺伝子専門医でもある熊川先生は、難聴のリスク遺伝子を特定する研究にも携わられてきました。信州大学との共同研究を経て、現在では高い精度で予後を推定できるようになっています。 将来を見据えたライフスタイルの設計のために。本連載最終記事となる今回は熊川先生の経緯や過去の症例を伺いながら、難聴の遺伝子検査について取り上げます。

人工内耳の発展によって効果や普及率が格段に高まってきた現代。今だからこそ知りたい最新の効果、補聴器との比較、患者さんにかかる負担について伺いました。重度の難聴を持つ患者さんが、より当たり前にみな人工内耳を取り付ける日は来るのでしょうか。

本連載の最後となるこの記事では、首都圏で最大規模の在宅医療チームである悠翔会を率いる佐々木淳氏に、これからの悠翔会にとって重要なテーマや社会的課題、その解決に向けてのビジョンについて伺いました。

こころみクリニックは正しい情報発信とぎりぎりまで抑えた料金体系、質の高い医療の追求を通して、数多くの患者を治療してきました。専門スタッフが統計解析して学会発表や論文投稿などの学術活動にも取り組み、ノウハウを蓄積しています。一方でTMS療法の複雑さを逆手に取り、効果が見込まれていない疾患に対する効果を宣伝したり、誇大広告を打つクリニックもあり、そうした業者も多くの患者を集めてしまっているのが現状です。 こうした背景を踏まえ、本記事ではこころみクリニックの経緯とクリニック選びのポイントについて伺いました。

前回記事に続いて、首都圏で最大規模の在宅医療チームである悠翔会を率いる佐々木淳氏に、「死」に対しての向き合い方と在宅医が果たすべき「残された人生のナビゲーター」という役割についてお話しを伺いました。

人工内耳の名医でいらっしゃる熊川先生に取材する本連載、1記事目となる本記事では、人工内耳の変遷を伺います。日本で最初の手術現場に立ったのち、現在も71歳にして臨床現場で毎日診察を続けられている熊川先生だからこそお話いただける、臨床実感に迫ります。